特集 疾患・治療概念の最近の変化
医療におけるパラダイムシフト
長谷川 敏彦
1
1日本医科大学医療管理学教室
キーワード:
医療システム
,
少子高齢化
,
患者中心の医療
,
臨床マネジメント
,
求められる臨床医像
Keyword:
医療システム
,
少子高齢化
,
患者中心の医療
,
臨床マネジメント
,
求められる臨床医像
pp.642-645
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101184
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現代医学は世界的に見ても,日本においても,大きな変革期を迎えつつある.その変革には,「医療システム」をめぐる3つの要因が考えられる.まず「対象」,すなわち人口や疾病の構造が大きく変換し,必要とされる医療が変わりつつあること.次いで,国民や患者の医療に対する「意識」も大きく変わりつつあり,その背景には医療の標準化が存在する.さらに,増大する需要に対して,伸び悩む「資源」の問題がある.その結果として,医療制度全体としてのみならず,個々の医療行為においても効率性が求められている.本論文では,大きく革わる3側面の諸課題をまとめて,今後の医療のあり方を模索してみたい.
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