私的小児科外来診療学入門[1]【新連載】
[総論 その1]小児科外来診療を楽しむために
加藤 英治
1
1福井県済生会病院小児科
pp.608-612
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101174
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はじめに
自己紹介から始めます.私は1975年卒で主に金沢大学小児科医局で学び,1984年10月から福井県済生会病院に勤務するキャリア30年余りの小児科医です.福井県済生会病院は地域医療支援病院を認可されている基幹病院ですが,福井市は人口20万余りで,少ない人口,狭い地域の中で,福井大学医学部附属病院,福井県立病院,福井赤十字病院と競合しています.私たちの小児科は常勤医4名で,第一線の小児科として,専門的な難しい疾患よりもありふれた疾患をもつ小児の診療にほとんどの時間を費やしています.
これまで医師会などで小児科診療について講演をした経験では,ある程度割り切った話のほうが小児科専門外の医師には役立つようです.小児科外来や救急センターを受診する小児を私がどのように診ているのか,アプローチの仕方を中心に,教科書の記載やエビデンスと少し外れ,独断的な面もあると思いますが,明日からの診療に参考になるような実践的な内容の連載にするつもりです.
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