特集 Generalist必携 睡眠障害へのアプローチ
不眠症―精神生理性不眠症,原発性不眠症
井上 雄一
1
1神経研究所附属睡眠学センター
キーワード:
精神生理性不眠症
,
浅睡眠
,
睡眠制限
,
睡眠衛生
Keyword:
精神生理性不眠症
,
浅睡眠
,
睡眠制限
,
睡眠衛生
pp.205-209
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101115
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Case
患者:53歳女性.
家族歴:とくになし.
現病歴:過去にも,心理的ストレスで眠れなくなったことがあった.49歳の時に,転居後,夜間の戸外の騒音から入眠,熟眠障害を生じた.騒音の問題がなくなった後も不眠は持続し,いつも疲れた感じで,日中は家事もせず臥床がちになった.初診後,まず朝の離床時刻を7時に設定,午睡を制限,23時30分までは寝床に入らないと取り決めたうえで,ブロチゾラム0.5 mgを就寝前に投与した.日中の活動を増やす,夕方の運動を取り入れるなどして,約3カ月で症状は消失した.以後,薬剤を減量して,現在は同剤0.125 mgで不眠はみられず,時々休薬日を設けているが,問題はない.
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