Correspondence
キズを消毒しない医師になりませんか
李 由紀
1
Yuki Ri
1
1遠山病院内科
pp.784-786
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101023
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内科医でも,特別な技術を使わず難治性とされていた創傷の治療に貢献できるとなると,朗報ではないだろうか.それは,消毒をやめて被覆材を使いこなすことで可能である.
褥瘡にかかわる者なら一度は疑問に思うのが,創の消毒の必要性である.褥瘡の治療では,良好な肉芽を消毒しない,周囲も含めきれいに洗浄する,創面は湿潤環境を保つように被覆する,のが常識である.しかし,それは一般の創傷処置とは大きく異なる.外来で外傷を消毒しない医師はどれくらいいるだろうか? 水に濡らすことを禁止して,汚れたまま消毒だけしていないだろうか? 滲出液を目の敵にしていないだろうか?なぜ褥瘡と外傷は処置が大きく異なるのだろうか?
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