第23回日本病院学会演題選
手指消毒の実態と消毒薬の効果について
宮田 メリ子
1
,
松尾 月子
1
,
大畠 カネ子
1
,
幸保 文治
2
1日大板橋病院看護部
2日大板橋病院薬剤部
pp.94-97
発行日 1973年12月20日
Published Date 1973/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205230
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緒言
手指消毒には消毒薬としてクレゾール石鹸液,逆性石鹸液,クロルヘキシジン・グリコネート溶液がよく用いられており,従来用いられていた昇汞水は,ほとんど使用されなくなってきている.
手指消毒については消毒液を1日何回かえたらよいか,また何人くらい手洗いしたら効果がなくなるものか,日常使用しているのにもかかわらず正確な解答は出ていない.個々の消毒薬の濃度と殺菌力との関係についての実験的なデータはたくさんあるが,実際に基づいた報告はきわめて少ない.われわれはまず手指消毒の実態を調べ、その実態に基づき,各消毒薬の効果について実験的に検討を加え,着干の知見を得たので,ここに報告する.
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