特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅸ.乳癌治療のプロトコール
東海大学医学部・外科
太田 正敏
1
,
徳田 裕
1
,
齋藤 雄紀
1
,
鈴木 育宏
1
,
久保田 光博
1
,
田島 知郎
1
Masatoshi OHTA
1
1東海大学医学部外科
pp.251-255
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904280
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
当施設における乳癌治療の基本的方針は,lim-ited diseaseの段階にあるものについては整容効果を含めてQOLを重視した手術療法を実施する.一方,systemic diseaseに対しては集学的な治療を積極的に展開していく.従来より,進行乳癌症例,再発乳癌症例,さらには術後高リスク症例に対して自家造血幹細胞移植を併用した大量化学療法を治療戦略に組み入れてきた1,2).現在,標準的治療とのprospectiveな比較試験が欧米およびわが国においても行われており,その結果が待たれる.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.