特集 クリニカル・リサーチはおもしろい
クリニカル・リサーチのノウハウ
徳田 安春
1,2
1聖ルカ・ライフサイエンス研究所臨床実践研究推進センター
2聖路加国際病院一般内科
キーワード:
リサーチ・クエスチョン
,
知的生産理論
,
臨床疫学
,
統計学
Keyword:
リサーチ・クエスチョン
,
知的生産理論
,
臨床疫学
,
統計学
pp.105-109
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100813
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リサーチ・クエスチョンの発案
クリニカル・リサーチの目的は臨床医学への科学的貢献である.科学的貢献度の大きさは,研究成果の妥当性と利用価値で決まる.すなわち,科学的に妥当な結果でも,臨床現場への利用価値が低い場合には,その研究成果の科学的貢献度も低くなる.研究成果の妥当性は,用いられた研究デザインと統計解析によって決定されるが,研究成果の利用価値はリサーチ・クエスチョンに依存する.このことから,研究成果の利用価値を高めるような,質の高いリサーチ・クエスチョンを発案する方法が重要になることがわかる.それではどうすれば,質の高いリサーチ・クエスチョンを発案することができるのか.一般的には次にあげる3つのポイントを心がける必要がある.
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