特集 長引く咳
[対象別の咳]
喫煙者の咳
西 耕一
1
1石川県立中央病院・呼吸器内科
キーワード:
喫煙
,
咳嗽
,
慢性閉塞性肺疾患
,
気管支喘息・咳喘息
,
肺癌
Keyword:
喫煙
,
咳嗽
,
慢性閉塞性肺疾患
,
気管支喘息・咳喘息
,
肺癌
pp.1045-1047
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100758
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Case
長引く咳を契機に発見された中枢型肺癌の1例
患 者:32歳,男性.
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
喫煙歴:20本/日(18歳から).
現病歴:1999年4月頃から咳や痰が出るようになり,2000年7月に入って2~3回血痰を認めたため,同年7月21日に当院を受診した.身体所見,胸部X線写真(図1b),および肺機能検査では明らかな異常を認めなかったが,気管支鏡検査を行うと,右上葉気管支入口部に白色顆粒状の気管支病変が認められ(図1a),組織学的検査で扁平上皮癌と判明した.
喫煙と呼吸器疾患
タバコの煙には200種類以上の有害物質が含まれており,喫煙により全身緒臓器にさまざまな悪影響がもたらされる.とくに呼吸器系は,直接タバコの煙に曝露されるため悪影響を受けやすい.
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