増加するアレルギー疾患 内科医にとっての最良のアプローチとは
長引く咳にいかに対応するか
新実 彰男
1
1京都大学 大学院医学研究科呼吸器内科学
キーワード:
過敏症-即時型
,
胃食道逆流
,
咳嗽
,
喫煙
,
気道感染
,
副鼻腔炎
,
分類
,
気管支炎-慢性
,
咳喘息
Keyword:
Cough
,
Classification
,
Hypersensitivity, Immediate
,
Gastroesophageal Reflux
,
Respiratory Tract Infections
,
Sinusitis
,
Smoking
,
Bronchitis, Chronic
pp.566-572
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010137771
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長引く咳を患者が受診したら、まず胸部X線像上で異常を示すようなときに重篤にもなりうる疾患と、喘息とを見落とさないようにする。あとは主要な原因疾患を念頭に置いて、病歴と可能な範囲の検査により疑い診断をつける。最終的には各疾患に特異的な治療の有効性によって診断を確定させる。3~8週の遷延性咳嗽では自然軽快する感染後咳嗽の頻度が高いが、8週以上持続する慢性咳嗽では咳喘息が最多の原因疾患である。中枢性鎮咳薬による非特異的治療はなるべく避けるように努める。
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