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特集 糖尿病外来 初診の心得十か条
―薬物療法のコツ―第四条 緊急な場合を除いて,糖尿病の初期教育なしに薬物治療を行うことはできない
How to use dug therapeutics for the diabetic patients
近藤 甲斐夫
1
1医療法人社団糖和会 近藤医院
キーワード:
二次無効
,
空腹時血中CPR
,
抗GAD抗体
,
緩徐進行型1型糖尿病(SPIDDM)
,
インスリン混合製剤
Keyword:
二次無効
,
空腹時血中CPR
,
抗GAD抗体
,
緩徐進行型1型糖尿病(SPIDDM)
,
インスリン混合製剤
pp.295-299
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100160
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初診のチェックリスト
□全糖尿病患者の5%以下が本来の1型で,これらを含む約20%の患者にインスリン治療が必要と考えられる
□SU薬には二次無効が起こり得ること,突発事など緊急時にも,インスリン治療が必要になることをあらかじめ,初診時に説得する
□BMIが,高めの者は,インスリン抵抗性も大きい場合が多く,基本的には生活改善や経口薬駆使を行ってみる
□インスリン自己注射の導入はSMBGと併行して指導するのが望ましく,2週間ほど連日通院可能であれば外来でも実施できる
□糖毒性状態,シックデイ,外傷,手術,妊娠,心筋梗塞,脳卒中,ステロイドの内服が必要のとき,経口薬の一次および二次無効などでは,迷わずインスリン療法にきりかえる
□BMI,BS,HbA1C,尿ケトン体はぜひ必要,CPR,IRI,抗GAD抗体,75 gOGTT,脂質電解質もいずれは必要になる
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