ヘルスコミュニケーションの時代(新連載)
ヘルスコミュニケーションとは
遠藤 弘良
1
1厚生労働省健康局結核感染症課
pp.544-546
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100640
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社会的にも政治的にも大きな反響を呼んだ,医療保険における患者自己負担の3割化がいよいよ本年4月から実施された.また,2004年4月からは卒後臨床研修の義務化が開始となる.さらに,専門医の資格など医療の広告規制の緩和が認められ,医療特区では,自由診療に限定はされるが,株式会社による医療機関の経営が認められることとなる.このように21世紀に入り,医療制度のあらゆる分野で大きな制度改革が進んでいる.
臨床研修医にとっても,こうした医療制度改革の流れはその将来に大きな影響を及ぼすものであり,他人事と傍観しているわけにはいかない.これまでの医局制度を中心とした人事制度についても,医局廃止を打ち出す大学が出ており,明らかに変革が起きつつある.専門分野のみならず,医療全体の動きについても絶えずフォローしながら,自らの力で道を切り開いてゆかなければならない時代が到来しているというべきである.
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