在宅医療技術の進歩(第4回)
在宅における積極的治療
英 裕雄
1
1新宿ヒロクリニック
pp.377-380
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100598
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1981年,居宅が医療現場として認められて以来,在宅医療は急速に進歩してきました(表1).これまで酸素濃縮器・人工呼吸器などによる在宅呼吸補助療法,経管栄養・中心静脈栄養などによる在宅栄養補助療法,人工透析や腹膜透析などの在宅透析治療,そのほかストーマや各種カテーテル,創の処置および管理,さらに自己注射管理・自己疼痛管理などが次々と保険適用となったために,現在ではほぼすべての継続維持療法は在宅でも可能な時代になったといえます.
これら在宅療法の多くは,入院時に導入され,在宅では維持管理することが中心となりますが,もともと入院困難な在宅療養中の虚弱者に対して新たに在宅で新規療法が導入され維持管理される場合も少なくありません.これら在宅療法のほかに,通常,家族が中心になって行っている吸引や吸入などと,訪問医療者が行う末梢点滴による各種注射などさまざまな医療行為を組み合わせると,かなりの治療環境が実現できるようになったといえます.
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