診療controversy medical decision makingのために CKDでのCa,Pコントロール治療
積極的な立場から
濱田 康弘
1
,
深川 雅史
1神戸大学医学部附属病院 腎臓内科、腎・血液浄化センター
キーワード:
Calcium
,
血液透析
,
骨密度
,
心筋梗塞
,
心不全
,
脳血管障害
,
リン
,
EBM
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
慢性腎臓病
Keyword:
Calcium
,
Cerebrovascular Disorders
,
Heart Failure
,
Renal Dialysis
,
Myocardial Infarction
,
Phosphorus
,
Severity of Illness Index
,
Bone Density
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.363-366
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110821
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Ca,P濃度異常を含めたCKDに起因する骨ミネラル代謝異常は従来,骨病変を中心に考えられていた.CKD患者では骨の脆弱性が著明となり骨折リスクが増大する.このこと自体も非常に大切だが,近年,CKD患者における骨ミネラル代謝異常はCKD患者の最大の死因である心血管系合併症に寄与していることが明らかにされてきた.すなわち,CKD患者の骨ミネラル代謝異常に対して,全身的な疾患として生命予後を優先して考えていこうという流れになってきている.このような中で,血清Ca,P濃度は生命予後を規定する重要な因子であり,これらの管理は非常に大切であると考えられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2008