プライマリ・ケア医のための「みみ・はな・のど」(その15)
花粉症の薬物療法のスタンダード―ガイドラインに沿った花粉症治療
藤村 聡
1
,
伊藤 壽一
2
,
福井 次矢
1
1京都大学医学部附属病院総合診療科
2京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科
pp.261-263
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100570
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今日,わが国においては,国民全体の花粉症有病率が20%に近づいたと報告され,街角をながめると,ティッシュで鼻をかむ老若男女の姿が早春の風物詩とすらなりつつある.こうした有病率の高い疾患の場合には,治療する医師も各科にわたり,治療法が施設により異なる可能性が高くなる.花粉症など頻度の高い疾患については,当該疾患の研究班からEBMの手順に則ったガイドラインが作成されつつある.
本稿では,昨年9月に新たに改定された2002年版『鼻アレルギー診療ガイドライン』に記載されている薬物療法の指針に基づき解説を加える.プライマリ・ケアの場で先生方の花粉症治療の参考にしていただければ幸いである.
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