JIM Report ミシガン州立大学家庭医療学指導医研修プログラムに参加して(1)
教育の鉄則を学ぶ
江村 正
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.66-67
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100524
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ミシガン州立大学医学部(Michigan State University,以下MSU)は,州の田舎での医師不足を解消する目的で,州第3番目の医学部として設立された.したがって,プライマリ・ケア医の養成に力点が置かれており,家庭医療学科(Department of Family Practice)は中心的な役割を担っている.わが国の家庭医療の発展を支援する目的で,日本人向け家庭医療学指導医研修プログラム(Methods in Family Medicine Education Training Program)が川崎医科大学との間に作られた.その後,このプログラムは他の施設にも門戸を開き,幸いにも筆者は,2001年8月22日より1年間,このプログラムに参加する機会を得た.
この期間に学んだことは家庭医療学領域のみではなく,卒前・卒後医学教育全般にわたり,非常に有用な研修であった.米国の家庭医療学を学んだ日本人はもはや稀ではないが,日本の家庭医療学およびその教育はまだ発展途上にある.筆者の経験をレポートし,それをどのように日本に応用できるか考えてみたい.第1回目は,Faculty Development(以下FD)について述べる.
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