特集 陣痛室・分娩室の看護
雨のちようやく晴れた出産体験
高田 純子
1
1元:京都堀川病院
pp.749-754
発行日 1983年9月25日
Published Date 1983/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206308
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はじめに
梅雨の季節には珍しく晴れた日のお昼前,家事を一段落させた私は,生後3か月の娘を抱いて木漏れ日の中を散歩していた。心身にゆとりを感じられるこうしたひとときは,わが子に対するいとおしさもひとしお湧いてくる。
時の経つのは本当に早いもので,出生時体重が2,940gだった娘も,母乳栄養で順調に育ち,今では6,000gにまで成長した。2か月を過ぎると指しゃぶりを始めガラガラを打つようになり,あやすとよく笑い,喃語も多くなった。くしゃくしゃの顔をしても,ぐずっても,わが子ならかわいいもの。この調子で時間の経つのも忘れて,親馬鹿に酔い痴れている今日この頃である。
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