特集 プライマリ・ケア医/危機一髪 日常診療で困ったら
臨床現場での危機一髪!―問題解決の糸口はどこにあるか
川島 篤志
1
1市立堺病院総合内科
キーワード:
対応する患者層
,
症例の経験・共有
,
患者さんへの誠実な対応
Keyword:
対応する患者層
,
症例の経験・共有
,
患者さんへの誠実な対応
pp.354-358
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100283
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臨床現場での危機一髪
「危機一髪」といっても,今回は「ヒヤリ・ハット」や「医療過誤」の話ではなく,自分で経験したことがない状況に遭遇した時を「臨床現場での危機一髪」と考えて,話を進めます.
どんな時に,危機一髪と感じるか? 臨床経験にもよりますが,経験が少ない症状や所見は自分の対応する患者層が変わった時に遭遇する可能性が高くなります.純粋医学的な要素以外のものが多い時にも,「危機一髪」となりえます.また,相談できる医師や適切な相談相手がいる環境では問題とならなくても,頼れる相手がいない,頼れるものが近くにない状況では「危機一髪」に変わることがあります.「危機一髪の状況」例を表1に挙げました.
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