JIM Report
米国家庭医療学における行動科学―ミシガン大学訪問記
若林 英樹
1
,
吉岡 哲也
2
,
清田 礼乃
3
1University of San Diego,Marital and Family Ther-apy Program
2GENESYS Regional Medical Center,Family Prac-tice Residency Program
3University of Michigan,Medical School,Depart-ment of Family Medicine
pp.68-70
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100019
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米国の医学教育では,患者-医師間のコミュニケーション能力を重視し,すべての医師に必要とされる態度・技能として取り入れてきた.さらに,家庭医療の教育においては,約35年前に発足した当初から,心理・社会面から患者にアプローチする能力を身につけるために,行動科学(behavioral science)が必須科目として取り入れられている1)).われわれは,幸いにも2002年12月,表1のような学習目標を持って,米国ミシガン大学・家庭医療学科(UMFM)にて約1カ月間,行動科学教育の研修を行う機会を得た.
UMFMの行動科学スタッフは,臨床心理士Samuel E. Romano博士と,ソーシャルワーカーMarian Cohen氏の2名である.われわれは彼らの指導のもと行動科学教育について学んだだけでなく,附属診療所East Ann Arbor Clinicにて,Michael D. Fetters医師や佐野潔医師の診療において,行動科学がどのように実践されているかを見学した.
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