海外だより
ミシガンの学窓から
小嶋 裕一郎
1,2
1ミシガン大学内科
2山梨医科大学第1内科
pp.563-564
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106871
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私がミシガン大学(Department of Internal Medicine,Division of Gastroenterology)に来たのは,雪の降る1990年12月4日であった.住み慣れた山梨とは違い,四方を見回しても山は全く見えず,外国に来たという実感がひしひしと湧いてきたのを覚えている.
ここアナーバー(Ann Arbor)はミシガン大学を中心に発展した学園都市で人口は10万ほど,自動車で有名なあのデトロイトから車で1時間,シカゴまでは4時間ほどの距離にある.住民の多くは大学関係者であり,治安はアメリカの他の地域と比較すると極めて良好である.非常に広大なキャンパスには緑が豊富にあり,日本では考えられないが,リス,スカンクなどの小動物に出くわすことも多い.また,市内にはゴルフコースや,アメリカンフットボールに詳しい人はご存じかも知れないが10万人収容できるスタジアムがあり(いずれも大学の所有),規模の大きさに圧倒された.
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