増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅳ.ベッドサイドトラブル対処法
発熱
鬼塚 史朗
1
,
合谷 信行
2
Shiro Onitsuka
1
,
Nobuyuki Goya
2
1東京女子医科大学成人医学センター泌尿器科
2東京女子医科大学泌尿器科
pp.181-185
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904600
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1 はじめに
発熱は疾病に伴う症状のうち高頻度なものの一つで,原疾患の鑑別診断が重要なものである。また病棟の入院患者に発熱を認めることは日常的なことであり,対処に臨床医としての力量が問われることが多い。発熱の原因として最も考えられるものは感染症であり,感染部位,感染菌の同定が重要である。原因がわからない場合頻度の多い疾患から検索していき,疑われる原因は除去し消去法で考えることも一案であり,発熱様式が診断に有用な場合もある。以下に手術,検査入院時や特殊な病態での発熱の原因として考えられる疾患,対処法を述べる。
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