増刊号特集 泌尿器科 病棟管理マニュアル
Ⅲ.ベッドサイド処置の実際
褥瘡の管理
高島 三洋
1
,
並木 幹夫
2
,
真田 弘美
3
Mitsuhiro Takashima
1
,
Mikio Namiki
2
,
Hiromi Sanada
3
1根上総合病院泌尿器科
2金沢大学医学部泌尿器科
3金沢大学医学部保健学科
pp.139-143
発行日 2002年3月30日
Published Date 2002/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904593
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1 はじめに
創傷はその発生原因によって1)事故などによって発生する外傷性創傷,2)手術によって発生する医原性創傷,3)疾病などで組織への血流・栄養障害をきたすことによって発生する慢性創傷に分けられる。褥瘡は慢性創傷に分類されるが,他の創傷とは違い,一般的な創傷処置を行っても,その原因である血流・栄養障害が改善されなければなかなか治癒にはいたらない。
またわが国は高齢化社会を迎えつつある。西暦2010年には65歳以上の人口が総人口の4分の1占めるであろうと予測され,寝たきり状態の人が170万人,さらにその5〜10人に1人が褥瘡を発生させるであろうと予測されている1)。
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