病院めぐり
平鹿総合病院泌尿器科
小友 良
pp.882
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904475
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秋田県厚生連平鹿総合病院は,豊かな田園風景が広がり,遠くは鳥海山が一望できる横手盆地の中心地にあり,昭和23年8月15日,秋田県横手市に開設された(一般病床63床,結核病床9床)。その前身は昭和8年2月1日に診療を開始した平鹿病院(一般病床15床)である。当院は「農村医学」を旗印に戦後は地域医療に専念し,「より高度な臨床」,「より深い研究」,「より広い教育」,「より積極的な保健活動」の4つの柱を理念としている。これらの考え方は,戦前,戦後を経た長い年月から生まれたものであり,近代医学の恩恵を受けることの少なかった農村地域住民に高いレベルの医療をもたらすべく設立された。
現在は,救急告示病院,僻地中核病院,そして臨床研修病院のほか,看護専門学校(2年進学課程),農村医学研究所(研究部,保健活動部)を設置しており,地域医療のセンターとして医学教育を行い,農村医学研究の機関としても活動している。標榜診療科は19科,常勤医師72名,病床数650床(結核病床18)であり,地域に密着した保健医療活動を念頭に置いて診療に当たっている。
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