グラフ
農民と密着した医療・予防・研究—秋田県厚生連平鹿総合病院
pp.1006-1011
発行日 1981年12月1日
Published Date 1981/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207617
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
三方を奥羽・出羽の山地に囲まれ,一方を雄物川沿いに秋田平野につらなる横手盆地は,旧くから豊かな米どころとして知られ,変転する農業政策の中にあって,一部に果樹・牧畜を採り入れつつも,今なお稲作主体の典型的な農村風景が一面に広がって見える.盆地の東南に位置する横手市は人口約4万5千,近郷近在の経済・文化の集積地として,農業的生活環境が色濃く浸透している小都市である.
奥羽本線横手駅に間近い市街地の中にある本病院は,昭和7年産業組合法により設立,その後組合法の改組による統廃合を経て,23年秋田県厚生農業協同連合会へ移管された.30年総合病院の承認を受け,現名称に改称,40年全館増改築工事が完成,42年には,地域に密着したユニークな活動で知られる農村医学研究所を高等看護学校と併せて敷地内に建設した.更に,施設の近代化,高度医療とそれに伴う最新機器を導入するため,47年5階建新館を増築し,現在に至っている.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.