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特集 私の行っている縫合と吻合の手技・3
精管の吻合—精管・精管吻合,精管・精巣上体管吻合を含めて
Microsurgical vasovasostomy and vasoepididymostomy
永尾 光一
1
,
三浦 一陽
1
,
石井 延久
1
Koichi Nagao
1
,
Kazukiyo Miura
1
,
Nobuhisa Ishii
1
1東邦大学医学部泌尿器科
キーワード:
閉塞性無精子症
,
精管・精管吻合術
,
精巣上体管・精管吻合術
Keyword:
閉塞性無精子症
,
精管・精管吻合術
,
精巣上体管・精管吻合術
pp.1139-1145
発行日 2002年12月20日
Published Date 2002/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903671
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卵細胞質内精子注入法の出現により生殖医療は劇的に進歩したが,閉塞性無精子症の治療の第一選択は精路再建術であり手術成績も悪くない。精巣容積が正常で精管を触知でき,血清卵胞刺激ホルモン(FSH)が正常で精巣生検で精子形成能の著しい低下がない場合は再建の適応である。精管精嚢造影で精管部や射精管部に閉塞がない場合は精巣上体部の閉塞を疑う。精管精嚢造影と精管・精管吻合術の時に精巣側精管内洗浄液検査をわれわれは施行しているが,精子が確認できれば再建の成績が良い。精管吻合にはさまざまな専用の器具が必要で使用法の習得が必須である。精管・精管吻合術は2層縫合が望ましく,精管・精巣上体管吻合術では側端吻合法がよく行われる。
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