病院めぐり
日本鋼管病院泌尿器科
庄司 清志
pp.370
発行日 2002年4月20日
Published Date 2002/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903546
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日本鋼管病院は,JR川崎駅から南東方向,海側に向かってバスで10分ほどのところにあります。日本鋼管病院の歴史は古く,大正7年,日本鋼管株式会社(現NKK)により,「日本鋼管事業主病院」として設立されたのが始まりです。昭和12年に現在地に移転,川崎市で最初の総合病院「日本鋼管病院」が新築され,この時点をもって病院創立としております。現在の外来棟は昭和43年に,病棟は昭和52年に竣工しており,患者数の増加に伴う外来棟の手狭さ,老朽化対策が課題となっています。現在,診療科13科,病床数395床(うち人間ドック6床)で,1日平均1,500人を超える外来患者の診療に当たっています。外来患者に占めるNKK社員,家族,旧社員の割合は10%以下で,大半が社外の,川崎区や隣接する地域の人々であり,①患者さん中心の全人的医療,②誠意をもって人々に奉仕する医療,③地域に根差した医療を理念に掲げて,地域の中核病院としての役割を担っています。
昭和43年,現在の外来棟が新築された年に,皮膚泌尿器科から皮膚科と泌尿器科が分離独立し,内藤政男先生が泌尿器科の科長に就任されました。昭和47年には宮崎亮先生に引き継がれております。宮崎先生は海外の医療協力に従事され,それまでナイジェリアでの診療活動に奮闘されていました。
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