特集 トータルヘルスプロモーションの実践
企業におけるTHPの実践—日本鋼管(NKK)の「すこやか運動」
堀江 正知
1
Seichi HORIE
1
1NKK京浜保健センター
pp.402-406
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900361
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◆はじめに
THPは産業の現場でいかに実践し定着させていくかが課題といえる.平成2年度末までに中央労働災害防止協会(中災防)が認定したサービス機関は,全国で100施設を突破しているが,そのほとんどは他企業に対してTHP活動をサービスする施設で,働く集団の中にあって,作業実態に適合した健康づくりを目指しているものは数施設に過ぎない.包括的できめの細かい評価や指導を必要とするTHPを,企業内組織として実践して行く場合は表1に示すような特徴があると考えられる.そこで本稿では,NKK保健センター(図1)がすすめるNKK版THP「すこやか運動」の基本理念や具体的手法を紹介しながら,企業内THPのポイントや課題について考えてみたい.
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