増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
Ⅰ.術前ハイリスク症例の管理
消化管系疾患—胃・腸切除後患者を中心に
中島 祥介
1
,
長尾 美津男
1
,
金廣 裕道
1
Yoshiyuki Nakajima
1
1奈良県立医科大学第1外科
pp.20-22
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903176
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1 はじめに
近年では,胃・腸切除を必要とする消化管系疾患に対しても内視鏡下手術が導入され,低侵襲化がはかられている。しかしながら,一方では開腹による広範な消化器切除や周囲組織の合併切除が必要とされる悪性疾患も依然として多い現状にある。これら術後患者は,消化管独特の術後合併症や術後機能異常を有する場合があること,また術後に強力な補助療法を受けている可能性があることから,泌尿器科手術の術前ハイリスク症例として取り扱う必要がある。
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