増刊号特集 泌尿器科手術における合併症管理のすべて
企面・編集にあたって
秋元 成太
pp.9
発行日 2001年3月30日
Published Date 2001/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903172
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従来,泌尿生殖器を対象とした手術は,侵襲の大きなものが少なく,したがって術前検査はそれほど重要視されなかった。しかし現在では,腸管を利用した尿路変向術や腹腔鏡下手術,経尿道的手術など手術方法も多様化し,かつ侵襲の大きな手術も増え,人体への侵襲の形もさまざまなものが存在する時代となった。
泌尿器科手術は,他科領域に比べ高齢者を対象とすることが多く,術前合併症はもとより,術中・術後合併症も多岐にわたっている。例えば,合併症として循環器系,呼吸器系,消化器系のものはすぐに頭に浮かんでくるが,最近では術後精神障害により,泌尿器科医はもとよりコメディカルの人たちをも悩ますことが稀ではなくなってきている。
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