病院めぐり
呉共済病院泌尿器科
伊藤 誠一
pp.343
発行日 2000年4月20日
Published Date 2000/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902972
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呉市は広島県南部の瀬戸内海沿いの街です。1886年に軍港に指定され海上交通の要所として栄えてきました。昭和18年には人口が40万人を超え,東洋一の軍港,日本一の工廠の街として飛躍的な発展をし,戦鑑「大和」を生んだ町であることでも有名です。戦後は,造船,鉄鋼,パルプなどを中心に生まれ変わりました。現在の人口は約20万人です。呉共済病院はJR呉駅より約500mのところにあり,11階建ての建物は呉では高いほうで,目立つ存在です。
病院の設立は明治37年11月で,呉海軍工廠職工共済病院として開院しました。開設当時の診療科は内科,外科,耳鼻咽喉科の3科でありましたが,このような職域病院は当時は全国的にもまだなく,呉地方における総合病院の始まりでした。
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