増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅷ.Day Surgeryの現況と実際
シャント手術
徳本 直彦
1
,
東間 紘
1
Tadahiko Tokumoto
1
1東京女子医科大学泌尿器科
pp.347-352
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902953
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1 はじめに
シャント(ブラッドアクセス)の作製とその維持は血液浄化療法に必要不可欠なものである。穿刺が容易で所定の血液量の得られるブラッドアクセスは,透析療法の継続に最低限必要である。1960年より橈骨動脈—橈側皮静脈をカニューレでつなぐ外シャントがQuintonとScribnerによって,1966年には内シャントがBrescia, CiminoとHurwichらによって行われるようになり,現在では広く内シャントが普及している。一方で,長期透析患者や高齢透析患者の増加によりブラッドアクセスの作製,修復が困難な症例も増加しており,このような症例に対してはグラフト移植も行われている。
本稿では,標準的シャント(ブラッドアクセス)手術の手技ならびに注意点について概説する。
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