増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅱ.外来検査法のポイント
泌尿器科領域のMRI診断
谷本 伸弘
1
,
村井 勝
2
Akihiro Tanimoto
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
2慶應義塾大学医学部泌尿器科
pp.99-109
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902899
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1 はじめに
MRIが泌尿器科領域の画像診断に応用されるようになってから10年余りが経過した。しかし,多くの泌尿器科医にとってはMRIは「むずかしい」と敬遠されがちで,見慣れてわかりやすいCTを依頼することが多いと思われる。しかし,MRIの特長であるX線CTよりも高い画像コントラストと,画豫を構成するパラメータの豊富さ,さらに断層面選択の任意性をうまく利用すれば,非常にユニークで重要な情報を得ることができる。ここでは,当院での高磁場MRI装置の使用経験を基に,泌尿器科領域の疾患に対するMRI検査の有用性について概説する。
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