Japanese
English
手術手技 剥離・展開法・4
精嚢・骨盤内精管
Surgical Approach to Seminal Vesicle and Pelvic vas Deferens
小松 秀樹
1
Hideki Komatsu
1
1山梨医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Yamanashi Medical College
キーワード:
手術手技
,
膀胱全摘術
,
前立腺全摘術
Keyword:
手術手技
,
膀胱全摘術
,
前立腺全摘術
pp.829-836
発行日 1991年10月20日
Published Date 1991/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900448
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精嚢への到達経路は,大きく5種類に分類できる(図1).膀胱後方からの到達法①,前立腺尖部からの逆行性到達法②,経膀胱到達法③,会陰式到達法④,仙骨式到達法⑤である.精嚢,骨盤内精管は,いずれもそれ自体が手術の対象となることは今日ほとんどない.しかし,精嚢,精管膨大部は膀胱全摘術,前立腺全摘術を行う際の重要なlandmarkとなる.
過去に本邦では一般的には行われていなかった前立腺全摘術が最近広く行われるようになってきた.また,膀胱全摘術の際,自己排尿可能な尿路再建法が試みられるようになってきた.さらに,これらの手術で神経を保存し,勃起不全を防止するような手術も行われるようになってきた.こうした手術は詳細な解剖学的知識と,確実な手術手技が要求される.
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