増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅱ.基本的な検査—手技と診断のポイント
精管・精嚢造影
長谷川 徹
1
,
田近 栄司
2
,
近藤 宣幸
3
,
並木 幹夫
1
Toru Hasegawa
1
1金沢大学医学部泌尿器科
2富山県立中央病院泌尿器科
3健保連大阪中央病院泌尿器科
pp.88-91
発行日 1999年3月30日
Published Date 1999/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902562
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1 はじめに
精管内に造影剤を注入し,生体における精嚢のX線描出に成功したのは,1913年,Belfieldの報告が最初である1)。この検査の特徴として,尿路系の他のX線撮影に比し,観血的な手技であり,熟練した技術を要することや,健常人にもかなり個人差が認められ,評価が比較的困難であることが挙げられる。また,画像技術の進歩に伴って,適応も変化してきた。しかし,泌尿器科医にとって重要な検査手技であることに変わりはない。
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