Japanese
English
綜説
浸潤性膀胱癌の化学療法
Chemotherapy for Invasive Bladder Cancer
内藤 誠二
1
,
小藤 秀嗣
1
Seiji Naito
1
1九州大学医学部泌尿器科
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Kyushu University
キーワード:
浸潤性膀胱癌
,
化学療法
,
膀胱保存
Keyword:
浸潤性膀胱癌
,
化学療法
,
膀胱保存
pp.381-394
発行日 1999年5月20日
Published Date 1999/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902661
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浸潤性膀胱癌に対する治療は膀胱全摘除術が基本であるが,術後約半数は遠隔転移により死亡する。MVACを中心とした多剤併用化学療法により奏効率は向上し,根治的治療の後に化学療法を施行すること(アジュバント療法)で非再発期間の延長は得られるが,それによる予後の改善は明らかではない。また,根治的治療前に化学療法を行うこと(ネオアジュバント療法)で約30%の症例においてCRが得られ,さらにTURや放射線療法を併用することにより,かなりの症例で膀胱保存が可能となっている。しかしながら,予後の改善が得られるかについては,やはりいまだに明らかではない。
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