Japanese
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綜説
腎血管性高血圧の臨床—最近の診断・治療法を中心に
Clinical Aspect of Renovascular Hypertension:Current Progress of Diagnosis and Therapy
野村 芳雄
1
,
三股 浩光
1
Yoshio Nomura
1
,
Hiromitsu Mimata
1
1大分医科大学泌尿器科
1Department of Urology, Oita Medical University
キーワード:
腎血管性高血圧
,
賢動脈狭窄
Keyword:
腎血管性高血圧
,
賢動脈狭窄
pp.97-105
発行日 1997年2月20日
Published Date 1997/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901976
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腎血管性高血圧は外科的治療により,高血圧の完治と腎機能の保存とが期待できる二次性高血圧であり,早期の診断と治療が重要である。本症の原因,診断,治療について最近の知見を概説した。診断については,非侵襲性,簡便性,安全性を中心に各種の方法が開発され臨床応用されているが,いまだ完全な方法はなく,各種方法を総合して診断しているのが実状である。治療はpercutaneous transluminal angioplasty(PTA)が第一選択としての地位を確立してきているが,適応に限界があり,バイパス手術や自家腎移植術の適応症例も多く,特に後者は増加傾向にある。両側性のものでは診断,治療に難渋する症例が多く,慎重な治療法の選択が必要である。
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