病院めぐり
浦和市立病院泌尿器科
中島 淳
pp.440
発行日 1996年5月20日
Published Date 1996/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901827
- 有料閲覧
- 文献概要
疎林と草原がいまだに点在する,緑豊かな武蔵野の詩情をしのばせる風景の中に位置する浦和市立病院からは,東に視界を遮るものなく遠く見沼代用水が眺望でき,その通船堀遺構は農作物や塩を運んだ船が往来し賑わいを見せた江戸から大正の時代を偲ばせます。西方には市街地が開けており,南北に縦走するJR京浜東北線の北浦和駅から当院まではバスで約15分の位置にあり,200台以上の駐車場は地域医療の基幹病院にとって必要不可欠な施設として通院の便宜をはかっています。
当院は1953年に浦和市立結核療養所として発足し,結核,伝染病の撲滅に多大な業績をあげましたが,その後の激しい医療環境の変動の中で,1968年には浦和市立北宿病院,1972年には浦和市立病院へと各称を変更しました。さらに,市民の福祉増進と地域医療の向上に資するため,1985年から5か年計画で市立病院の総合化が行われ,基幹総合病院としての変革の道を辿り,今日に至っています。現在では,診療科目15科を標榜し,病床数546床を有しております。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.