Japanese
English
特集 泌尿器科領域での救急医療—病態と治療
腎外傷
Renal Trauma
西村 泰司
1
,
阿部 裕行
1
Taiji Nishimura
1
,
Hiroyuki Abe
1
1日本医科大学付属第一病院泌尿器科
1Department of Urology, First Hospital of Nippon Medical School
pp.906-912
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901625
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はじめに
腎挫傷や腎茎部血管損傷のように,保存的治療か開腹手術かを全く迷わない症例は別として,いずれの治療を行うべきかの判断に迷うような症例においては,いまだに損傷程度を画像診断で知ることは難しく,また保存的かあるいは積極的に開腹手術かはいまだ意見の一致を見ない部分もある。腎外傷の新しい分類法もみられるが1),裂傷,断裂の鑑別の難しさは変わりなく,治療方針においても大きな変化はない。ここでは興味深いと思われる最近の文献を紹介しながら,現時点で正しいと思われる診断法,治療法について述べる。
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