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特集 泌尿器科領域での救急医療—病態と治療
泌尿器外傷—高度救命救急センターの現況
Urogenital Trauma in Advanced Life Saving Emergency Service Center of Nippon Medical School
國保 昌紀
1
,
益子 邦洋
1
Masanori Kokuho
1
,
Kunihiro Mashiko
1
1日本医科大学救急医学科
1Nippon Medical School,Emergency and Critical Care Medicine
pp.901-905
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901624
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はじめに
高度救命救急センターにおける泌尿器科領域の救急医療には,多発外傷における尿路性器損傷,急性腎不全や多臓器不全に対する血液浄化,急性腹症の鑑別診断としての泌尿器科疾患が挙げられる。この中で今回は特集の趣旨を考え,泌尿器科外傷について当センターの現況を報告し,診断と初期治療について解説をくわえることとした。
はじめに当施設について概説する。日本医科大学高度救命救急センターは1975年4月に発足し三次救急医療機関として,外傷,熱傷,中毒を三本の柱としてショック,多臓器不全,呼吸不全,脳死などについて臨床,研究を行っている。この10年の年間患者数は1400〜1600人(1日あたり4〜5人),そのうち約30〜40%が外傷患者である。
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