今月の主題 PSA
総論
PSAからみた前立腺癌の診断,治療,フォロー
桶川 隆嗣
1
,
東原 英二
1
Takatsugu OKEGAWA
1
,
Eigi HIGASHIHARA
1
1杏林大学医学部付属病院泌尿器科
キーワード:
前立腺癌
,
腫瘍マーカー
,
前立腺特異抗原
Keyword:
前立腺癌
,
腫瘍マーカー
,
前立腺特異抗原
pp.959-966
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100957
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〔SUMMARY〕 近年,わが国における前立腺癌患者の増加は著しく,近い将来の増加率は全悪性腫瘍のなかで1位になると予想されている.最近は,排尿障害や骨痛により受診して前立腺癌と診断される者は減少傾向にあり,癌による症状がなく,直腸診や前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)により癌が疑われ,診断される患者が大部分を占める.PSAは前立腺癌診断における役割は最大であり,単に診断のみにとどまらず,治療後再発の診断,経過観察に応用され,現在,臨床の場では不可欠な検査法の1つである.本稿では,PSAからみた前立腺癌の診断,治療,フォローにつき概説する.
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