増刊号特集 小児泌尿器科診療
検査法の適応と評価
小児における下部尿路機能評価法—ウロダイナミクス検査を中心に
中井 秀郎
1
,
宮里 実
1
,
樋口 彰宏
1
,
我喜屋 宗久
1
,
宍戸 清一郎
1
,
川村 猛
1
1東京都立清瀬小児病院泌尿器科
pp.91-96
発行日 1994年3月30日
Published Date 1994/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901161
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はじめに
小児の下部尿路機能を正確に評価する手段として,従来よりウロダイナミクス検査の重要性が指摘されているが,一般泌尿器科医には,小児に対するこの検査が必要以上に敬遠されているのが現状である。その理由として,対象患者の検査協力が得られにくいという点が最大のものと考えられる。しかしながら,若干の工夫により信頼度の高い検査結果が得られること,その結果打ち出された合理的治療方針により,患児の受ける恩恵は非常に大きいこと,を熟慮すれば今後ますますわれわれ泌尿器科医が積極的に取り組むべき検査領域と考えられる。本稿では,下部尿路ウロダイナミクス検査を中心に小児下部尿路機能評価方法を概説する。
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