Japanese
English
特集 過活動膀胱のすべて
下部尿路機能の基礎
The principles of lower urinary tract function
柿崎 秀宏
1
,
沼田 篤
1
,
倉 達彦
1
,
加藤 祐司
1
,
川上 憲裕
1
Hidehiro Kakizaki
1
,
Atsushi Numata
1
,
Tatsuhiko Kura
1
,
Yuji Kato
1
,
Norihiro Kawakami
1
1旭川医科大学泌尿器科学講座
キーワード:
膀胱
,
尿道
,
神経支配
Keyword:
膀胱
,
尿道
,
神経支配
pp.571-577
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101235
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要旨 過活動膀胱の病態を適切に把握するためには,下部尿路機能の基礎を十分に理解することが必須である。正常な蓄尿と排尿機能を維持するためには,膀胱・尿道の筋構築とそれを支配する神経機構が正常でなければならない。また,膀胱知覚の発現において,膀胱の尿路上皮細胞と粘膜下の知覚神経は相互に影響し合い,その機能的異常が尿意切迫感などの異常な膀胱知覚の出現に関与することが推測されている。ヒトの脳が下部尿路機能をどのように調節しているかについて,PETを用いた臨床研究により情報が収集されつつある。下部尿路機能障害の治療にあたっては,下部尿路の求心性,遠心性神経伝達の適切な理解が重要である。
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