Japanese
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特集(増刊号の)4 泌尿器と関連領域の症候レントゲン診断
Ⅰ.尿路疾患のレ線検査法
下部尿路のレ線検査法
Roentgenologic Examination of Lower Urinary Tract
辻 一郎
1
Ichiro Tsuji
1
1北海道大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Hokkaido University School of Medicine
pp.41-51
発行日 1971年12月25日
Published Date 1971/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201290
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はじめに
下部尿路疾患の診断には内視鏡検査とレ線学的検査が併せ行なわれるが,内視鏡施行困難な際は専らレ線検査に頼る訳であり,また検者の主観の入り易い内視鏡所見よりもレ線検査の方がより客観的な正確なinformationを与えることも多くかつ永久的な記録となる利点がある。
膀胱尿管逆流や各種排尿異常(排尿困難あるいは尿失禁)の診断は今日主としてレ線検査(殊に排尿時撮影)により,特にX線テレビやシネを利用して排尿の全過程を連続的に観察記録し更に同時に行なつた水力学的検査dataと共に分析すれば尿管逆流や排尿異常の機序解明にきわめて有効である。
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