小さな工夫
女性の自己間欠導尿指導時における産褥椅子の利用
作間 俊治
1
,
板井 靖子
2
1国立別府病院泌尿器科
2国立別府病院看護部小児病棟
pp.171
発行日 1994年2月20日
Published Date 1994/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901125
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女性の自己間欠導尿開始指導時,男性と異なり外尿道口を患者に認識させることが重要なポイントとなる。椅子に浅く腰掛けたり,あるいは片膝をついた状態で,前方に鏡をおいて腰の位置を調節して,鏡に外尿道口を写してみることから始まる。しかし,腰や膝の弱い患者や,神経障害のためふらつく患者,あるいは,運動能力(平衡感覚)の発達していない小児では,その体位保持が困難であることが多い(図1a, b)。
われわれは,最近,二分脊椎に合併する神経因性膀胱女児(6歳)の自己導尿開始指導時,背板付産褥椅子に座らせて指導したところ,体位を保持することと,外陰部(尿道口)を患者本人が観察することが非常に容易であり,スムーズに自己導尿を習得させることができた。
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