小さな工夫
尿道ステントを容易に留置する方法
高岩 正至
1
,
山口 脩
2
1米沢市立病院泌尿器科
2福島県立医科大学泌尿器科
pp.986
発行日 1992年11月20日
Published Date 1992/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900747
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尿道ステント留置術は前立腺肥大症患者の治療法の1つとして必要不可欠のものとなりつつある.筆者らもこれまでポリウレタンダブルマレコット型やスパイラルコイル型を用いて入院治療を施行してきたが,患者の後部尿道の抵抗が大きい場合などに挿入困難をきたしたり尿道粘膜の損傷をきたすことがあり,このためと思われる痛みや出血によって術後の排尿困難や尿失禁が出現することもまれならず経験した.特にスパイラルコイル型を用いた場合にこの傾向は顕著に認められた.
そこで今回,写真のごとき弯曲チューブを作製し以下の方法により使用したところ,スパイラルコイル型ステント留置をも容易に行うことが可能となった.
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