増刊号特集 泌尿器科医のための臨床超音波マニュアル
9 超音波結石探査方式の体外衝撃波結石破砕法の実際
田代 和也
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
pp.151-162
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900726
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
体外衝撃波結石破砕法(Extracorporal Shockwave Lithotripsy:以下ESWL)は1982年にドイツで実用化されて1)以来,急速な勢いで世界的に普及した。わが国でも1988年に健康保険の適応がなされてから広く上部尿路結石治療の第1選択の治療法として一般化してきている。また,治療装置はドルニエ社のHM−3が最初に登場してから現在までに10種類を越える種々のものが開発されている。このESWLの装置は,衝撃波の発生法として電気水圧方式,圧電方式,電磁音響方式などがあり,また結石の探査,照準合わせには放射線方式と超音波方式の2つがある。機種により衝撃波の発生法と照準合わせの組み合わせが種々ある。
照準合わせが超音波断層診断方式のESWL装置としては,EDAP LT−01,テクノメッドSonolith 3000,ドルニエMPL 9000,ウルフPiezolith 2000などの機種が使用されている。今回は著者が経験した装置のEDAP LT−01を中心に超音波による結石探査のコツや問題点について述べる。
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.