Japanese
English
手術手技 剥離・展開法・3
骨盤内尿管
Dissection of the Pelvic Ureter
宮川 美栄子
1
Mieko Miyakawa
1
1市立島田市民病院泌尿器科
1Department of Urology, Shimada Municipal Hospital
キーワード:
手術手技
,
尿管手術
Keyword:
手術手技
,
尿管手術
pp.739-743
発行日 1991年9月20日
Published Date 1991/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900429
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
骨盤内尿管への到達法は,本誌4月号に述べられているごとく,腹膜外的あるいは経腹膜的方法があり,目的とする手術とその状況に応じて使い分けられている.内視鏡手術の進歩で,特に下部(骨盤内)尿管は手術的アプローチが限られたもののみになりつつあるとはいえ,腎盂尿管腫瘍の場合の腎尿管摘出術や,下部尿管腫瘍の摘出,原因不明の尿管狭窄に対する生検,部分切除,巨大拡張尿管など先天異常に対する形成術,尿管損傷に対する尿管尿管吻合,対側尿管への尿管吻合,尿管膀胱再吻合など適応はなお多く存在している.そのほとんどは腹膜外的に処置可能であるが,広汎子宮摘除後の尿管狭窄や尿管腟瘻など後腹膜の癒着が強くオリエンテーションがつけにくいものでは経腹膜的アプローチの方が良い場合もある.手術に際しては骨盤内尿管の解剖,特に周囲組織との関係を熟知しておく必要がある.今回は尿管の剥離・展開に際してのチェックポイントを中心に述べる.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.