Urological Letter・573
起こりうる患者の秘密漏洩に関して
三木 誠
pp.330
発行日 1991年4月20日
Published Date 1991/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900296
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この事件は私の先輩の婦人科医にとって突然起こったことであるが,すべての医師が知っておくべきことでもある.
その医師は下腹部痛と腟よりの出血で入院した女性の診察のためによばれた.腟出血に胎盤組織らしきものが含まれていたので,子宮内膜除去術が勧められ,翌日実施された.その夜,回診時に二人部屋に入っている患者のところへ医師が行き,境のカーテンを閉め,手術の結果すなわち病理学者が胎盤組織を確認したことを説明した.
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