Japanese
English
経験と考察
脊髄造影検査では有害事象は起こりうるのか
-――後ろ向き観察研究
Did adverse event happen after myelography? retrospective study
重松 英樹
1
,
辻本 憲広
1
,
田中 誠人
1
,
川崎 佐智子
1
,
須賀 佑磨
1
,
田中 康仁
1
H. Shigematsu
1
,
N. Tsujimoto
1
,
M. Tanaka
1
,
S. Kawasaki
1
,
Y. Suga
1
,
Y. Tanaka
1
1奈良県立医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Nara Medical University, Kashihara
キーワード:
myelography
,
adverse event
,
complication
,
retrospective study
Keyword:
myelography
,
adverse event
,
complication
,
retrospective study
pp.838-840
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_838
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は じ め に
脊髄造影検査は脊柱管内の病変の精査を目的に実施するが,現在はMRIの普及とその鮮明度の向上により,侵襲的である本検査は徐々に実施数が減少している1).ただ,われわれはMRI非対応の心臓ペースメーカー装着患者や,閉所恐怖症の患者,インストゥルメンテーション使用後の患者などにはいまだに脊髄造影検査の適応があると考えている.また当院は教育機関であるため,研修医や学生への教育目的として本検査を実施している側面もある.
本研究の目的は,当院で脊髄造影検査を実施した症例を後ろ向きに調査し,本検査で生じた有害事象の有無からその安全性を評価することである.
© Nankodo Co., Ltd., 2021