交見室
ネフローゼ症候群に対する両側腎塞栓療法について,他
一條 貞敏
1
1福島県立医科大学
pp.834-837
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900174
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本誌43巻9号の私どもの標記報告につき3名の先生方の御意見が本欄に載りました.皆様の御関心を得られましたことを感謝いたします.いずれの方も「この治療法は安易に行わずに,適応を選び慎重に」という御意見であり,全く同感です.しかし,一見無謀ともいえるこの種の治療法は,私どもの症例も含めいわば緊急避難的なものです.安易になど出来るはずのものではないことを最初にお断りしておきたく存じます.
私ども症例について高橋公太先生から質問がありました.すなわち,膜性腎症と悪性腫瘍との関係から腎生検ならびに腫瘍抗原等の検索はどうか,ECUM等尿量を減らす試みを行ったのか,とのことでした.
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