連載 ドクターGとドクターS ~「Generalist⇄Specialist」連携のポイント~
ケース ⑥ 前立腺肥大症(BPH)
西原 聖顕
1
,
井川 掌
1
1久留米大学医学部泌尿器科学講座
pp.140-144
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_140
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今回のポイント
かかりつけ医の役割 Generalist
✓潜在的な前立腺肥大症(BPH)を有する患者に対する治療介入により健康寿命の延伸とQOLの向上を図る.
✓男性の下部尿路症状(LUTS)の原因はBPH以外にも多岐にわたるため,必ず症状,病歴の聴取,身体所見,尿検査,血清前立腺特異抗原(PSA)測定の基本評価で鑑別を行う.
専門医との連携 Specialist
✓問題となる症状,病歴や検査所見を認めた際には速やかに専門医への紹介が望ましい.
✓専門医で適切な診断と治療が行われ,一般医で治療が安定して継続可能と判断された場合にはかかりつけ医によりフォローアップや併診を行う.
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